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【読み物】ー永遠亭、荒れに荒れー

もしも緋想天に輝夜が参戦していたら――

という妄想をテーマに書いたもの
BGM by 日常坐臥

局所的な地震によって神社が倒壊したその頃。永遠亭は竹林の中でひっそりと人を拒むように佇んでいる。
唯一天候が荒れ模様なのを除いては。
「なかなか晴れませんね」
よれよれの耳を持つ兎、鈴仙が言う。
「そうね。でも放っておきなさい。どうせあの時のように、巫女が解決するから。それに実害はないわ」
永琳は妖怪の山のある方面を見ながら呆れたように呟いた。
「実害ないんですか?」
「ええ、まあ精々少しの植物が枯れる程度よ。竹を食べるような者はここにはいないしね」
「面白そうね。私も混ざってみようかしら?」
そう縁側に立つ永琳たちに並びながら、楽しそうに輝夜は空を見上げる。
「姫さま…」
鈴仙は呆然と輝夜を見てしまう。外は荒れた天気で台風とまではいかないが、出かけるには少しためらうような、そんな天気だ。
「ですが天気は荒れ模様ですよ?」
忠告する鈴仙にくすくすと笑って
「荒れ模様だから楽しい時もあるのよ」
そう答えた。
基本輝夜の行動は唐突だが悪天候の日はゆっくりしていることが多い。それはぬれるのがキライだとか、時間の余ってるから悪天候の日は外に出ない、
とか色々いわれているが、どれも当たっていて外れているといえた。要するに今までは気分が乗らなかっただけで、今回は長年の勘で何かが起きていると感じ取っているのだろう。
実は鈴仙にも心当たりはある。というか、人里で妖怪の山に浮かぶ『緋色の雲』を見つけ、魔理沙に教えれば八つ当たりされ、原因を調べるために紅魔館へ足を運べば、
悪天候の犯人扱いされ、最後に神社に行けば追い返されるという散々な目にあっている。
でも、こんな天候はどう考えてもおかしい。今、永遠亭周辺の天候は、風のあるみぞれだ。こんな中を輝夜が歩けばどうなるか想像に難くない。
誰でもこんな荒れた天候の中での外出はできれば遠慮したいのが本音だろう。
「ホントにいくんですか?」
だから鈴仙は尋ねた。尋ねずにはいられなかった。
「いいのよ、私だってヒマなんだから」
永琳はただ黙って空を見上げていたが、その言葉を聞いてこういった。
「そう。ならいってきなさい。輝夜」
「ええ、師匠?」
鈴仙が驚きつつ、番傘を手にいく気満々な輝夜と、永琳とを交互に見比べてしまう。永琳はただ黙って微笑んでいるだけだ。
「鈴仙だって楽しんでたんでしょ?」
輝夜はにっこり笑いながら言うが、断じて楽しんだわけではない。本人にしてはとんだとばっちりである。
しかしそれを話せば輝夜にとっては"楽しんできた"という範疇に入るらしい。
いったいどういう感性をしているんだか分からない。そう、時々輝夜と永琳の波長が理解出来ないときがある。
そうして輝夜は竹林の中へ消えた。

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